クレカの改悪通知が来たら見直す3つの数字|実質還元率・年会費・上限
- 公開日
- 情報確認日
カード会社から「ポイント還元率の改定について」というお知らせが届くと、損をするのか、今すぐ乗り換えるべきなのかが気になります。
結論:見る数字は3つだけ
- 自分の使い方での実質還元率(1年間で実際にもらえるポイント)
- 年会費と、無料になる条件(永年無料か、初年度だけか)
- ポイントの上限と対象外(高い還元率がつく範囲)
この3つを「改定後の今のカード」と「乗り換え候補」で並べてから決めれば、慌てて乗り換えて後悔することは減らせます。
この記事では、2026年10月に改定されるマネックスカードを例にして、3つの数字の見方を説明します。
例:マネックスカードの2026年10月の改定
マネックス証券の公式ページによると、マネックスカードで投資信託を積み立てたときのポイント還元率に、2026年10月の買付分から「積立以外のカードショッピング利用金額」の条件が加わります。あわせて、年会費は2026年10月27日お引落し分から永年無料に変わります。
改定後の還元率は次のとおりです。
| 月の投信つみたて金額 | ショッピング5万円以上 | ショッピング1万円以上5万円未満 | ショッピング1万円未満 |
|---|---|---|---|
| 5万円以下 | 1.10% | 0.55% | 0% |
| 5万円超〜7万円以下 | 0.60% | 0.30% | 0% |
| 7万円超〜10万円以下 | 0.20% | 0.10% | 0% |
出典: マネックス証券「マネックスカード」(2026年9月25日確認)
ショッピング利用金額には、積立・キャッシング・年会費・各種手数料などポイント対象外の利用は含まれません。ショッピング自体の還元率1.0%は変わりません。
還元率が下がる部分と、年会費が無料になる部分が同時に来ています。「改悪」とひとことで言っても、人によって影響がまったく違うのがこの例のポイントです。
1. 自分の使い方での「実質還元率」
カードの還元率として大きく書かれている数字は、条件をすべて満たしたときの値です。見るべきなのは、自分の使い方で1年間にもらえるポイントです。
先ほどのマネックスカードで、毎月5万円を積み立てている人を例に試算してみます。
| 毎月のショッピング利用 | 改定前(月) | 改定後(月) | 1年間の差 |
|---|---|---|---|
| 5,000円 | 600ポイント | 50ポイント | 6,600ポイント減 |
| 3万円 | 850ポイント | 575ポイント | 3,300ポイント減 |
| 5万円 | 1,050ポイント | 1,050ポイント | 変わらない |
※試算です。積立5万円分の還元率(改定前1.1%、改定後は上の表)と、ショッピング分の1.0%を足しています。1ポイント=1円相当として計算し、端数や個別の条件は考えていません。
ショッピングにあまり使っていない人ほど、影響が大きいことがわかります。逆に、普段の買い物もこのカードにまとめている人は、ほとんど変わりません。
通知を読んだら、直近3か月くらいの明細から、自分の月の利用額を出してみてください。それを改定後の条件に当てはめると、自分にとっての改悪の大きさがわかります。
2. 年会費と「無料になる条件」
年会費の「無料」には種類があります。
- 永年無料:条件なしで、ずっと年会費がかからない
- 初年度無料:1年目だけ無料で、2年目から年会費がかかる
- 条件付き無料:年1回の利用などの条件を満たすと、翌年も無料になる
マネックスカードは、これまで「初年度無料、2年目以降は年1回以上の利用で無料(条件を満たさないと550円)」でした。改定後は永年無料になります(出典は上と同じ公式ページ)。
乗り換え先を探すときも、「年会費無料」と書かれているのがどの無料なのかを公式ページで確かめてください。まとめサイトでは、初年度無料や条件付き無料が「年会費無料」とひとまとめにされていることがあります。
たとえばエポスカードは、公式サイトで「入会金・年会費永年無料」とされています(2026年9月25日確認)。公式ページには、海外旅行傷害保険(利用付帯)や、マルイで年4回開かれる会員向けの「マルコとマルオの7日間」(期間中10%オフ)も載っています。
ただ、年会費がかからないことと、自分の使い方でポイントが多く貯まることは別の話です。エポスカードを候補に入れるなら、ポイントの貯まり方や対象外の支払いを公式ページで確かめて、1の実質還元率も同じように計算してみてください。マルイやエポスの優待店をよく使う人には向いていますが、ポイント還元だけで選びたい人には、ほかの候補と比べる価値があります。
3. ポイントの「上限」と「対象外」
還元率が高いカードほど、上限や対象外が細かく決められていることが多いです。
マネックスカードの例では、積立の還元率が金額で段階的に下がります。改定前でも、1.1%がつくのは月5万円までで、5万円を超えた分は0.6%、7万円を超えた分は0.2%でした。月10万円を積み立てても、全額に1.1%がつくわけではありません。
また、改定後の「ショッピング利用金額」には、キャッシングや年会費、手数料などは数えられません。条件を満たすつもりで使っていても、対象外の支払いだと足りないことがあります。
乗り換え候補を見るときは、次の3点を公式ページで確かめておくと安心です。
- 高い還元率がつく上限額(月いくらまでか)
- ポイントがつかない対象外の支払い(税金・公共料金・電子マネーのチャージなど)
- ポイントの有効期限と、使い道(1ポイントが何円相当になるか)
乗り換えるかどうかの決め方
3つの数字を、改定後の今のカードと候補のカードで並べたら、あとは差額と手間を比べます。
- 1年間のポイントの差:試算で出した差が、年に数百円なのか数千円なのか
- 乗り換えの手間:公共料金やサブスクの支払い先の変更、積立設定のやり直し
- 今のポイントの扱い:解約するとポイントが失効しないか。先に使い切れるか
差がほとんどないなら、無理に乗り換えなくてもかまいません。差が大きい場合も、新しいカードの申込には各社の審査があり、希望どおりに発行されるとは限りません。今のカードは、新しいカードが手元に届いてから整理する方が安全です。
まとめ
改悪の通知が来たときは、「改悪」という言葉だけで判断せず、自分の使い方での実質還元率、年会費と無料の条件、上限と対象外の3つを確かめてください。マネックスカードの例のように、還元率は下がっても年会費が無料になるなど、良くなる部分が同時に来ていることもあります。
ここに書いた条件は2026年9月25日時点のものです。カードの条件は変わることがあるので、申込や設定の変更の前に、必ず各社の公式サイトで最新の内容を確かめてください。